神経発達症の子どもの睡眠障害 睡眠のしくみの解説
睡眠のしくみ
ヒトには概日リズムと呼ばれる規則正しい周期的リズムがあり、このリズムに合わせて成長ホルモンやメラトニンなどのホルモンが分泌されたり、体温や血圧が調節されています。成長ホルモンは、寝入ってから1~2時間後の初めに現れる深い睡眠のときにたくさん分泌され、骨を伸ばす、筋肉を増やす、新陳代謝を盛んにする働きがあります。
またメラトニンは、脳の松果体から分泌されるホルモンで、起床して朝の光を浴びてから14~16時間後から分泌し始め睡眠を促します。メラトニンは自然な眠気を感じさせ、体内時計を整える役割があります。メラトニンは光によって分泌が止まりますので、夜寝るときには暗くし、寝る前にテレビやスマートフォン、ゲームなどのメディアを見ないようにすることが大切です。
久留米大学 学長:
内村直尚先生 監修
- 神経発達症の子どもの睡眠障害