新生児けいれん

新生児けいれんを知る

新生児けいれん(発作)は、新生児では珍しい病気ではなく、全新生児での発症率は1,000人中2.6~4.4人、成熟児(出生時体重2,500g以上)で1,000人中2.0~2.8人、低出生体重児で9.4~13.5人との報告があります1)。近年の、お母さんの晩婚化、初産の高齢化に伴い低出生体重児が増えていることが、一つの要因とも考えられています。

新生児けいれんの予後は、けいれんの原因疾患によるものと考えられてきましたが、長時間持続するけいれんや繰り返すけいれん、そのものが予後を悪化させることが明らかになってきています。どのような病気も同じですが、早期発見・早期治療が重要です。この新生児けいれん(発作)について、聖マリアンナ医科大学 小児科教授の山本 仁先生に解説をお願いしました。

新生児けいれん(発作)とは

誰しもが、わが子の無事な出産と健やかな成長を望むと思います。しかしながら、赤ちゃんは、お母さんのお腹にいる時、生まれる時、生まれた後に、大人からみると大した原因でなくてもそれらが引き金となってけいれんを含めた種々の問題が生じてくることがあります。赤ちゃんは脳や神経の発達が未熟な状態で生まれてくるため、ちょっとした原因であってもけいれんを起こす場合があります。

そして、けいれんが長くなれば長くなるほど、赤ちゃんに神経学的な後遺症を残す危険性があるので早期診断・早期治療が極めて重要と考えられています。

生まれてから、特に7日間程度、これらの神経学的な要因を含めた種々の原因により起こるものを新生児けいれん(発作)と呼びます。

聖マリアンナ医科大学 小児科 特任教授
山本仁先生 監修

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新生児けいれん(発作)の症状

新生児けいれん(発作)の原因

新生児けいれん(発作)の治療

新生児けいれん(発作)の予後

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