月経困難症・子宮内膜症 子宮内膜症と月経困難症

月経の始まる1日前ないしは初日に症状が強く、月経が終わると無くなるいろいろな不快症状を、月経困難症と言います。下腹部の痛みや腰痛のほか、足のつけ根の痛みを訴える方もいます。月経痛は、軽いものを含めるとかなりの女性に見られます。しかし、日常生活に支障があったり、寝込むほど痛みの強いものは、月経困難症といい、治療の対象となります。

月経困難症は、何か婦人科の病気が隠れていて、それに伴って起きている場合があります。たとえば、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮やその周囲の炎症や卵巣の腫瘤などが考えられます。そこで、強い月経痛があったら必ず婦人科の診察を受け、病気が隠れていないか確かめる必要があるでしょう。

子宮内膜症では月経困難症が主症状です。1997年厚生研究費補助金研究によると、195施設よりの3047名の子宮内膜症患者の報告を受け、2330名に関して調査したところ、1ヶ月間の受療者数は人口128187人で、30~34歳にピークがありました。症状は月経困難症が88%で、そのうち70%が鎮痛剤を必要としました。鎮痛剤を使用しても日常生活に支障をきたすものは18%におよび、診断に際してもっとも有意な症状は下腹痛であったとの報告がありました。

月経困難症あり:88%の図表

社会福祉法人恩賜財団母子愛育会 総合母子保健センター 愛育病院 院長
百枝幹雄先生 監修

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