ノーベルファーマ株式会社

Nobelpharma CAREERS

INTERVIEW インタビュー

TAKANOBU SATOPlusultra pharma(ドイツ支社)出向
2014年入社

世界へ薬を届ける土台
「海外支社のマネジメント」で
活躍するノーベルファーマの若きエース

INTERVIEW MOVIE

STORY01

ノーベルファーマの未来をつくる、
五大州への進出

「世界に薬を届ける土台を作ってほしい」「会社の目標であるグローバル展開の一環として欧州に支社を設立するので、海外子会社の立ち上げ業務をやってみないか」と会社から突然打診され、はじめは困惑しました。
なぜなら5年に渡ってマラリアのワクチン開発(※)に邁進していたため、そのプロジェクトから離れることに正直未練があったからです。ただ、アカデミアの頃から海外事業にも興味を持っていましたし、将来それが沢山の人へ薬を届けることに繋がります。大変悩みましたが、最終的には喜んでこのオファーを受けることにしました。現在は、UK・ドイツ支社両方の管理全般を任されています。

※バックナンバー「世の中にないワクチンを創る世界中で苦しむ子どもたちのために」

私が赴任した2020年8月には、私より半年位前に赴任していた上司(現地法人の社長)がスタートアップに着手していて、オフィスが決まり、登記のみが済んでいるというような状態でした。そこからPCや携帯の手配、保険関連、ホームページ作成、会社のルール作りや労務管理、新規メンバーの採用などの人事総務業務に加え、財務・経理もすべて担当し、あらゆることを同時並行で進めていきました。その後、マーケティングサポート、ビジネスディベロプメント(BizDev:事業開発)の導入評価などを年末までに実施。年が明けてからはITのセールスシステムやファイルサーバーの検討を開始し、採用した人材の育成、製造販売申請に関わる現地側の登録業務などをこれもまた同時並行で進め、時間があっという間に過ぎていきました。人員もUK1名、ドイツ3名という体制でスタートし、当初はオフィスを間借りし業務を行っておりましたが、ドイツ支社では新たにオフィスを構え、現在ではUK3名、ドイツ6名と人材も増員しています。

STORY02

個人に裁量がある働き方
だから、世界中どこでも
働きやすさは変わらない

従業員からの提案・意見を大切にし、部下を信頼し任せるというのがノーベルファーマの特徴なので、ワークライフバランスはとりやすいです。これは、日本でもドイツでも変わらないと思いますが、支社のあるデュッセルドルフは働く環境として快適さを感じることが多いです。緑も多く、歴史的な街並みが本当に美しい。休日はもちろん、平日仕事をしていて少し休憩するときも日本とは気分がまったく違います。また、夏の過ごしやすさも格別です。働き方としては、赴任当時から新型コロナウイルスの影響があったので、日本と同様テレワークがメインとなっていますが、職責上、請求書など郵便物の確認やオフィス用品の受け取りなど出社しなければできない仕事もあるため、最近は出社の機会も多くあります。仕事の状況に応じ、働き方を個人が判断できる点も共通です。

生活面でいえば、ドイツ人全員が英語を話せるわけではないので、会話をする上で苦労する部分は多々ありますが、食事面では私自身はドイツ料理が口に合うのでとても快適に過ごせています。近くに日本の食材を扱うスーパーもあり、少し値は張るものの、もし日本食が恋しくなればいつでも食べられるというのもいいところですね。ドイツの文化的な特徴としては、プライベートのことは聞けないことも多く、聞けることも仲良くなってからでないとタブーだという感覚があります。一方で日本人特有の空気を読むといったふるまいはありませんし、コミュニケーションもストレートで最初は驚きました。

ただ、その土地特有の文化や考え方の違いを知り、新たな着眼点を得ることは、海外ビジネスを成功させるためにも必要だと思いますし、これまでとは本当に違う刺激が感じられて楽しいです。今の仕事は縁の下の力持ちという役割なので、スタッフがそれぞれの業務での成果を挙げたときにやりがいを感じることが多いです。
例えば、海外事業をゼロから立ち上げていますので、まず当局から医薬品を販売するための許認可を得る必要があります。しかしながら、スタッフのなかにそのような経験がある者はいない。非常に困難なタスクでしたが、当社の場合、即座にコンサルタントへ丸投げという選択はしません。SOP構築や医薬品規制の周知徹底など私なりに担当者を補佐し、結果として社内のリソースによって無事に医薬品業認可を取得することができました。私自身が直接の担当者ではなかったものの、スタッフが大きな結果を残せたときはとても嬉しいですし、ここに来て良かったと純粋にそう思います。

STORY03

ノーベルファーマの
「枠組みを超えて働く姿勢」を
活かし場所を問わず、
海外事業を成功させる
エッセンスを身につけたい

私が思うノーベルファーマの魅力は、各部署に経験豊富な専門家がいる一方で、ベンチャー気質を持っていること。大企業のようにすべて規定されていないところが好きです。フィロソフィーでも、部署の枠組みを超えて働くことが推奨されているくらい、いろんな部署の人と協力し、色々なことを学び、挑戦しながら働けるのが魅力です。

そもそも、そういう考え方がなければ、私のような臨床開発の人間に海外支社のマネジメントを任せようとしないですよね(笑)。会社の経営管理は未経験なので最初はわからないことばかりでしたが、自身のこれまでの経験を活かしつつも、枠組みを超えて働く風土があったことで、お互いに声をかけあって業務を進め、分からないことは社内にいる各業務の専門家に相談し、仕事の精度を高めることができています。

今後という観点でいえば、短期的な目標は欧州と英国での製造販売承認申請が通った後、早期に黒字化するための戦略を立てて実行し、黒字化の後は累積損失を解消して支社経営を健全な状態にしていきたいと考えています。

もし、会社という土台が潰れてしまったら、「今薬がなくて困っている人」を今後ずっと助けられなくなることになります。そうならないように、絶対に薬を届けるんだという使命を胸に、支社を存続できる成長戦略をこれからも描き続けます。

長期的な目標としては、どこにいても海外ビジネスに関わり続けたいと思っています。今回のオファーは個人のキャリアとしても非常にプラスでした。とはいえ私自身ずっと海外にいられないと思うので、仮に日本に帰った場合でも海外支社と連携して事業を作り上げられるノウハウを身につけ、どこにいても海外事業を成功させられる人材に成長していきたい。そしてこれからも世界を舞台に、挑戦し続けていきたいと思っています。

※内容はインタビュー当時のものです。

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